冷製パスタの冷やし方はどうする?コシを出す締め方と水切りのコツ

暑い季節にぴったりの冷製パスタですが、お家で作ると麺がベチャッとしたり、味が薄くなったりと意外に難しいものです。冷製パスタの成功は、茹でた後の「冷やし方」にかかっていると言っても過言ではありません。お店のようなコシと濃厚な味わいを再現するための、正しい手順とテクニックを詳しく解説します。

目次

冷製パスタの冷やし方は「締め方」と「水切り」で食感が決まる

温かいパスタと違い、冷製パスタは一度茹で上げた麺を急冷させる工程が加わります。この時の「締め方」が不十分だと麺が伸びてしまい、「水切り」が甘いとソースが薄まって台無しになってしまいます。この2つのポイントを意識するだけで、家庭の冷製パスタのクオリティは劇的に向上します。

茹で上げたらすぐ冷水で一気に冷やす

パスタが茹で上がったら、まずは間髪入れずにザルにあけ、流水で一気に熱を取ることが重要です。温かいまま放置してしまうと、余熱でどんどん麺が柔らかくなり、冷製パスタ特有のプリッとした食感が失われてしまいます。

シンクで勢いよく水を流しながら、手で軽く混ぜるようにして麺全体の温度を下げてください。この段階で表面のぬめりを軽く取ることで、後ほどオイルと合わせた時の絡みが良くなります。まずは「予冷」として、水道水で中心までしっかり熱を逃がすことが、その後の氷水での「締め」を効果的にするための準備になります。

氷水で締めるとコシが残りやすい

流水で粗熱が取れたら、次に氷をたっぷり入れたボウルに麺を移し、氷水で一気に「締め」ます。急激に温度を下げることで麺の組織がキュッと引き締まり、心地よいコシが生まれます。ただ冷たい水に浸けるのではなく、氷に当てるようにして短時間で芯まで冷やすのがコツです。

ただし、氷水に長く浸けすぎると麺が水分を吸いすぎてふやけてしまうため、全体がキンキンに冷えたらすぐに引き上げるようにしてください。このメリハリのある冷却作業こそが、プロが作るような喉ごしの良い冷製パスタを作るための最大の秘訣です。

水切りを徹底すると味がぼやけにくい

冷製パスタで最も多い失敗は「味が薄くなること」ですが、その原因のほとんどは麺に残った水分です。冷やした後の麺には想像以上に水気が付着しており、これがソースを薄めてしまいます。ザルで振るだけでは不十分なことが多いため、意識的な水切りが必要です。

具体的には、ザルの上で麺を上から軽く押さえるようにして水分を絞り出したり、キッチンペーパーで包むようにして表面の水分を吸い取ったりする方法が有効です。麺の表面に水気が残っていない状態にすることで、少量のソースでもしっかりと麺に味が乗り、最後まで濃厚な美味しさをキープできるようになります。

オイルで和えて乾燥とくっつきを防ぐ

水分をしっかり切った後の麺は、非常にくっつきやすくなっています。そのままにしておくと麺同士が団子状になってしまうため、水切りをしたらすぐに少量のオリーブオイルを回しかけて全体をコーティングしてください。

オイルを和えることで麺の表面に膜ができ、乾燥を防ぐとともに、後から合わせるソースの馴染みを良くする役割も果たしてくれます。特に冷製パスタによく使われる細い麺「カッペリーニ」は乾燥しやすいため、このひと手間が仕上がりの滑らかさを大きく左右します。

冷製パスタ作りに便利なおすすめアイテム

美味しい冷製パスタを効率よく作るために、あると重宝するアイテムをご紹介します。道具を揃えることで、温度管理や水切りがスムーズになります。

氷(製氷機の氷でも可)

麺を締めるためには欠かせません。家庭の製氷機で作った氷で十分ですが、多めに用意しておくことで、盛り付けるお皿を冷やす際にも活用できます。

ザルとボウルのセット(大きめ)

麺を氷水にさらす際、ゆとりのあるサイズだと効率よく冷やせます。ステンレス製のボウルは熱伝導率が良いため、氷水の冷たさが伝わりやすくおすすめです。

サラダスピナー(簡易水切り)

野菜の水切りに使うサラダスピナーは、実はパスタの水切りにも使えます。遠心力で麺を傷めずに水分を飛ばせるため、大量に作る際に非常に便利です。

キッチンペーパー(追い水切り用)

ザルで切った後の「最終仕上げ」として使います。麺を優しく包むようにして水分を吸わせることで、ソースの薄まりを完璧に防げます。

エクストラバージンオリーブオイル

冷製パスタはオイル自体の味がダイレクトに伝わります。香りの良い高品質なものを選ぶことで、麺を冷やした後のコーティングがそのまま風味豊かな味付けの一部になります。

レモン果汁(瓶タイプ)

冷製パスタに爽やかな酸味を加えるのに便利です。仕上げに少量加えるだけで、後味がすっきりとし、夏の食欲がない時でも食べやすくなります。

冷製向きカッペリーニ(0.9〜1.1mm)

冷製パスタといえば、糸のように細いカッペリーニが王道です。細い分だけ冷えるのが早く、繊細なソースともよく絡みます。

商品名特徴公式サイト
ディ・チェコ カッペリーニ No.9厳選された小麦を使用し、細いながらも強いコシが特徴ディ・チェコ(英語)
バリラ カッペリーニ 1.1mm表面が滑らかで喉ごしが良く、どんなソースにも合わせやすいバリラ公式

失敗しやすいポイント別の冷やし方の調整

冷製パスタ作りで直面しやすい悩みには、それぞれ冷やし方の工程で解決できる対策があります。自分の作っているパスタがどうもうまくいかないという時は、以下のポイントをチェックしてみてください。

くっつくときは冷却後にすぐオイルで和える

盛り付ける時に麺がボソボソと固まってしまう場合は、オイルのタイミングが遅いか、量が足りないサインです。氷水から引き上げ、水分を切ったら「秒速」でオイルを和えることを徹底してください。一度くっついてしまった麺を後から剥がすのは難しいため、予防が肝心です。

味が薄いときはソースを濃いめにして絡める

徹底的に水切りをしても味が薄く感じる場合は、冷やすことで人間の舌が塩味を感じにくくなっていることが原因かもしれません。冷製パスタのソースは、温かいパスタよりも少しだけ塩気を強めに、あるいは濃度を濃くして作っておくと、冷えた麺と合わせた時にちょうど良いバランスになります。

麺が硬いときは茹で時間を少し伸ばす

「氷水で締める」と麺は想像以上に硬くなります。袋に記載されている規定通りの茹で時間だと、冷やした後にボソボソとした硬い食感になりがちです。冷製にする場合は、規定時間よりも30秒から1分ほど長めに茹で、少し柔らかいと感じる状態で冷やすのが、仕上がりを理想的なコシにするためのテクニックです。

水っぽいときは具材の水分を先に切る

麺だけでなく、トマトやきゅうりなどの具材から出る水分も原因になります。トマトは種の部分を取り除いたり、和える前にキッチンペーパーで拭いたりすることで、ソースが薄まるのを防げます。具材と麺、それぞれの水分管理を徹底することが、最後まで美味しい冷製パスタへの近道です。

冷製パスタの冷やし方を押さえると食感と味が安定する

冷製パスタの美味しさは、氷水での鮮やかな「締め」と、ソースを薄めないための徹底した「水切り」に集約されています。この一連の流れをスムーズに行うことが、家庭の味をプロの味へと変えてくれます。

少し手間に感じるかもしれませんが、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、一口食べた瞬間の感動が変わります。ご紹介したコツを活かして、この夏は最高の冷製パスタを食卓に並べてみてください。一度マスターしてしまえば、お好みの具材でアレンジするのももっと楽しくなるはずです。

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この記事を書いた人

パスタが大好きで、トマトの香りだけで気分が上がってしまいます。麺の太さや形でソースのからみ方など、いかにおいしいパスタにするか、究極のパスタづくりを研究しています。みなさんに「なんだかパスタが食べたくなってきた!」と思ってもらえるよう、パスタやイタリアンの魅力が伝わる発信をしていきます。

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