チーズグレーターの代用は?身近な道具でおいしく削るコツとおすすめ商品6選

削りたてのチーズは香りが格別ですが、専用の道具がなくても大丈夫です。キッチンにある身近な道具を工夫して使うことで、パスタやピザの仕上げを華やかに演出できます。仕上がりの形や食感に合わせて道具を選べば、代用品とは思えない本格的な一皿が完成します。

目次

チーズグレーターの代用でもふわっと削れて料理が映える

チーズグレーターがないときでも、ご家庭にある調理器具で十分に対応できます。それぞれの道具によって削り出されるチーズの表情が異なるため、料理の雰囲気に合わせて使い分ける楽しさもあります。代用品を活用する際のポイントを具体的に見ていきましょう。

おろし金で粉チーズ風にできる

大根おろしや生姜をおろす際に使う日本のおろし金は、チーズグレーターの代用品として非常に優秀です。特にパルミジャーノ・レッジャーノのようなハードタイプのチーズを削るのに向いており、細かくふわふわとした粉チーズ状に仕上げることができます。おろし金の目は専用のグレーターよりも少し大きいことが多いですが、力を入れすぎずに優しく円を描くように削ることで、口当たりの良い状態になります。

おろし金を使うメリットは、チーズが空気を含んでふんわりと積み重なるため、料理に振りかけたときの見た目がとても美しくなることです。シーザーサラダのトッピングや、ボロネーゼパスタの仕上げにたっぷりとかけたいときに重宝します。また、一度にたくさんの量を削りやすいため、家族全員分のパスタを仕上げる際にもスピード感を持って作業できます。

使用上の注意点としては、おろし金の穴にチーズが詰まりやすいことが挙げられます。削り終わった後はすぐにぬるま湯で洗い流すか、歯ブラシなどで優しくこするときれいに落とせます。また、おろす際に指先を傷つけないよう、チーズが小さくなってきたら包丁で刻むなどの切り替えも大切です。おろし金一枚で、レストランのようなリッチな粉チーズの質感を再現できます。

ピーラーで薄いスライスにする

野菜の皮をむくピーラーを使えば、チーズを薄いリボン状にスライスすることができます。この方法は、見た目のインパクトを強くしたいときや、チーズの食感をしっかり楽しみたいときに最適です。ピーラーをブロックチーズの側面に当てて滑らせるだけで、プロのシェフが盛り付けたような薄いカールのチーズが簡単に作れます。

リボン状に削ったチーズは、タリアテッレのような平打ちパスタの上に数枚重ねたり、カルパッチョの彩りに添えたりすると非常に豪華に見えます。口の中に入れると体温でスッと溶けていくような贅沢な感覚は、粉状に削ったときとはまた違う魅力があります。特におつまみとしてチーズを添えたい場合には、ピーラーでのスライスが最も適しています。

ピーラーで削る際のコツは、チーズをしっかり冷やしておくことです。温度が上がって柔らかくなったチーズはピーラーの刃に引っかかりやすく、きれいにスライスできません。また、削る面が平らなブロック状のチーズを選ぶと、最後まで安定して薄く削り続けることができます。ピーラーというどこの家庭にもある道具一つで、食卓に一気にイタリアンの華やかさが加わります。

包丁で細かく刻んで散らす

特別な道具を何も使いたくない、あるいは片付けを楽にしたいという場合には、包丁で刻む方法が一番シンプルです。チーズを薄くスライスしてから、さらに細い棒状に切り、それを細かく刻むことで「クランブル(粒状)」のチーズが出来上がります。おろし金のようにふわふわにはなりませんが、一粒一粒の存在感があるため、噛んだときにチーズの旨味がダイレクトに伝わります。

包丁で刻むメリットは、チーズの種類を問わず対応できる点です。おろし金では潰れてしまうような少し柔らかめのセミハードチーズでも、包丁ならきれいにカットできます。ピザの上に載せて焼く際など、熱で溶かすことが前提の料理であれば、多少不揃いでも全く問題ありません。むしろ、手作業で刻んだ武骨な形が、家庭料理ならではの温かみを感じさせてくれます。

きれいに仕上げるコツは、できるだけ薄く切ってから細かくすることです。細く切ったものをまとめて端から刻んでいくと、大きさが揃いやすくなります。まな板の上にチーズの油分が残るのが気になる場合は、オーブンシートを敷いてその上で作業すると、そのまま料理に振りかけることができて後片付けもスムーズです。包丁一本で、自由な大きさに調整できるのがこの方法の魅力です。

フォークで削って粒感を出す

非常に硬いハードチーズの場合、フォークの背や先端を使って表面を削るという裏技があります。フォークの先端をチーズの表面に突き立てて、手前に引くようにしてガリガリと削り取ります。この方法で作られたチーズは、不規則な塊のような状態になり、ワイルドで贅沢な印象を与えます。

フォークで削ったチーズは、表面がデコボコしているため、パスタソースがよく絡みます。また、断面が複雑になることで、口に入れた瞬間にチーズの香りが一気に広がります。特にワインと一緒に楽しむサラダなどにこの方法で削ったチーズを散らすと、噛むたびに変化する味わいを楽しむことができます。イタリアの家庭では、あえて専用の道具を使わずにこのように豪快に削ることもあります。

削る際のポイントは、チーズの角の部分から攻めることです。平らな面よりも角の方が引っかかりやすく、楽に削り取ることができます。少し力が必要な作業になりますが、少量であればこれで十分事足ります。わざわざ道具を出すまでもないけれど、ほんの少しだけ削りたてのチーズを足したい、というときにぜひ試していただきたい手軽な方法です。

チーズをきれいに削れるおすすめグレーター6選

代用品でも十分楽しめますが、頻繁にイタリアンを作るなら専用のグレーターがあると料理のクオリティが格段に上がります。使いやすさと仕上がりの美しさに定評のある、おすすめの商品を厳選しました。

青芳製作所 クチーナ 4面チーズグレーター

一つの道具で4種類の削り方が選べる万能なタワー型グレーターです。粉状からスライスまで、料理に合わせて自由自在に使い分けることができます。

項目内容
商品名クチーナ 4面チーズグレーター
特徴細目、中目、粗目、スライスの4面構造
おすすめの用途大人数分の調理、複数のチーズの使い分け
公式サイト株式会社 青芳 公式サイト

マイクロプレイン ゼスターグレーター

世界中のシェフが愛用する、圧倒的な切れ味を誇るスティック型グレーターです。目詰まりしにくく、驚くほど軽い力でふわふわのチーズを削れます。

項目内容
商品名マイクロプレイン ゼスターグレーター
特徴精密なエッチング加工による鋭い刃
おすすめの用途パスタの仕上げ、柑橘の皮のすりおろし
公式サイトMicroplane(海外サイト)

シモジマ マイクロプレイン プレミアム ゼスターグレーター

マイクロプレインの中でも、持ち手のグリップ感にこだわったプレミアムモデルです。長時間使っても疲れにくく、プロの現場でも重宝されています。

項目内容
商品名プレミアム シリーズ ゼスターグレーター
特徴握りやすいソフトタッチハンドル
おすすめの用途本格的なイタリアン作り、頻繁な使用
参考サイトシモジマ オンライン(販売例)

Zwilling ツヴィリング チーズグレーター

ドイツの名門ツヴィリングが手掛ける、洗練されたデザインのグレーターです。機能美だけでなく耐久性も高く、キッチンに置いてあるだけで絵になります。

項目内容
商品名ZWILLING チーズグレーター
特徴高品質なステンレス製、スマートな形状
おすすめの用途キッチンをスタイリッシュにまとめたい方
公式サイトツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン

U’Bay 4面チーズグレーター 24cm

安定感抜群の大きめサイズで、硬いチーズもしっかり受け止める4面タイプです。受け皿が不要なボックス型で、削ったチーズをまとめておけます。

項目内容
商品名U’Bay 4面チーズグレーター
特徴底面に滑り止め付き、大容量タイプ
おすすめの用途ピザ用の大量のチーズ削り、安定感重視
公式サイトU’Bay(販売・輸入元等)

ゼスターグレーター(フードグレーター)

汎用性の高いハンディタイプのフードグレーターです。チーズ以外にもチョコレートやアーモンドなども削れるため、お菓子作りにも活躍します。

項目内容
商品名フードグレーター ゼスタータイプ
特徴スリムで収納場所を取らない、水洗いしやすい
おすすめの用途手軽なリフレッシュ、卓上での追いチーズ
参考サイト各種キッチンツール取扱店

代用品で失敗しないコツはチーズの硬さと温度で決まる

代用品を使ってチーズを削る際、道具と同じくらい重要なのが「チーズの状態」です。チーズは温度によって硬さが大きく変わるため、適切な温度管理をするだけで作業のしやすさが劇的に向上します。失敗を防ぎ、理想の仕上がりに近づけるためのコツを硬さ別にご紹介します。

ハード系は細かく削ると香りが立つ

パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・ロマーノといったハード系のチーズは、水分が少なく非常に硬いのが特徴です。これらのチーズは、代用品のおろし金などでできるだけ「細かく」削ることが、美味しさを引き出す最大のポイントです。細かく削ることで表面積が増え、空気に触れることで眠っていた芳醇な香りが一気に解き放たれます。

ハード系チーズは比較的温度変化に強く、常温でも削りやすいですが、あまりに室温が高いと表面に油分が浮いてきて、おろし金の穴を塞いでしまうことがあります。理想的なのは、使う直前まで冷蔵庫に入れておくことです。冷えて硬く締まった状態の方が、摩擦熱にも耐えられ、サラサラとした粉状に仕上がりやすくなります。

もし、削っている途中でチーズが柔らかくなって詰まり始めたら、一度冷凍庫に5分ほど入れて冷やし直すとスムーズに再開できます。削りたてのハードチーズは市販の粉チーズとは比べものにならないほど香りが強く、料理を一段上のレベルに引き上げてくれます。この香りの高さを楽しむためにも、食べる直前に細かく削ることを意識しましょう。

セミハードはスライスで使いやすい

ゴーダやチェダーなどのセミハードチーズは、適度な弾力と柔らかさがあります。これらをおろし金で細かく削ろうとすると、粘り気があるため穴に詰まってしまい、ダマになりやすい傾向があります。そのため、セミハードチーズの場合はピーラーを使ったスライスや、包丁での刻みの方が向いています。

セミハードチーズは加熱するとトロリとよく溶けるため、スライスしたものをピザやトーストに載せると均一に熱が入り、美しく仕上がります。また、サラダのトッピングにする場合も、薄いスライスにすることでチーズの濃厚な味わいと野菜のシャキシャキ感をバランスよく楽しむことができます。

おろし金を使いたい場合は、チーズを冷凍庫で20分から30分程度冷やし、凍り始める直前の硬い状態にすると比較的きれいに削れます。ただし、常温に戻るとすぐに柔らかくなるため、削ったらすぐに料理に振りかけるようにしてください。セミハードチーズの持つミルクのコクと滑らかな食感を活かすには、「無理に粉にしない」という選択が正解です。

ソフト系は冷やして扱いやすくする

モッツァレラやブリー、カマンベールなどのソフト系チーズは、そのままでおろし金やピーラーを使うのは非常に困難です。水分が多く柔らかいため、道具にべったりと付着して形が崩れてしまいます。これらを無理なく削ったり刻んだりするためには、冷凍庫での一時的な冷却が不可欠です。

完全に凍らせてしまうと風味が落ちるため、表面がカチカチに硬くなる一歩手前(約30分から1時間程度)まで冷やします。こうすることで、包丁で薄く切ったり、場合によってはおろし金で粗く削ったりすることが可能になります。特にピザ用にモッツァレラを細かくしたいときは、この「半冷凍」の状態が最も作業しやすくなります。

もし冷やしても扱いづらいほど柔らかい場合は、無理に道具を使わず、手でちぎるのが一番です。イタリアンスタイルでは、モッツァレラを手でちぎって載せることで、ソースとの絡みが良くなり、より本格的な見た目になるとされています。道具の代用にこだわりすぎず、チーズの個性に合わせた最適な扱い方を選ぶことが、失敗しないための極意です。

仕上がり別に道具を使い分ける

料理の完成図をイメージして、それに最適な道具を選ぶことが「魅せるイタリアン」への近道です。例えば、料理全体にチーズの風味を馴染ませたいときは、おろし金を使って「粉状」にします。これにより、ソースや具材とチーズが一体となり、コクのある味わいになります。

一方で、チーズを料理のアクセントとして目立たせたいときは、ピーラーで「リボン状」にするか、包丁で「ダイス状(角切り)」にします。視覚的にチーズが見えることで、食欲をそそるだけでなく、口に入れたときの味わいの強弱が生まれます。特に冷製パスタやカルパッチョなど、素材の色を活かしたい料理には、ピーラーによる薄いスライスが非常に映えます。

また、ピザやグラタンのように、最終的にチーズを溶かして焼き色をつけたい場合は、包丁でザクザクと「粗刻み」にするのが効率的です。溶けた後の面積を考慮しつつ、好みの厚さに調整しましょう。このように、道具の代用方法を知っているだけで、手元にあるチーズから何通りもの表情を引き出すことができます。

チーズグレーターの代用を知ると家にある道具で十分楽しめる

チーズグレーターがないからと削りたてのチーズを諦める必要はありません。おろし金、ピーラー、包丁、そしてフォーク。これらの身近な道具を使い分けることで、専門のグレーターにも引けを取らない素晴らしい仕上がりを実現できます。大切なのは、今ある道具でどのようにチーズを活かせるかを考える工夫そのものです。

削りたてのチーズが持つ芳醇な香りと豊かな味わいは、食卓を囲む人たちを笑顔にする力があります。今回ご紹介した代用テクニックをマスターすれば、毎日のパスタやピザが、より本格的でワクワクするものに変わるはずです。まずは冷蔵庫にあるチーズを手に取って、自由な発想で削ることから始めてみてください。家庭料理の可能性がぐんと広がります。

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この記事を書いた人

パスタが大好きで、トマトの香りだけで気分が上がってしまいます。麺の太さや形でソースのからみ方など、いかにおいしいパスタにするか、究極のパスタづくりを研究しています。みなさんに「なんだかパスタが食べたくなってきた!」と思ってもらえるよう、パスタやイタリアンの魅力が伝わる発信をしていきます。

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