ナポリピザとローマピザの違い!生地や食感の魅力を比較

イタリアを代表する2大ピザ、ナポリピザとローマピザ。見た目は似ていますが、生地の食感から作り方まで驚くほどの違いがあります。それぞれの特徴を正しく理解することで、レストランでの注文や自宅での手作りがもっと楽しく、自分好みの味を見つけやすくなります。

目次

ナポリピザとローマピザの違いを知ると好みの一枚が見つかる

ピザのルーツと言われるナポリと、独自の進化を遂げたローマ。どちらもイタリアンスタイルですが、その個性は対照的です。生地の配合や焼き上げる温度など、細かな違いが合わさることで、あの独特の味わいの差が生まれます。それぞれの背景を知ることで、ピザの楽しみ方はさらに広がります。

生地の厚みと食感が大きく違う

ナポリピザの最大の特徴は、縁(コルニチョーネ)がふっくらと高く盛り上がった「もちもち」の食感です。生地は小麦粉、水、酵母、塩のみというシンプルな材料で作られ、職人が指先で伸ばすことで空気を縁に送り込みます。中心部は非常に薄いものの、縁にボリュームがあるため、パンのような弾力と小麦本来の旨味をしっかり味わえます。

対してローマピザは、生地全体が薄く「パリパリ」としたクリスピーな食感が魅力です。生地を伸ばす際に麺棒を使って極限まで薄く広げ、さらに生地にオリーブオイルを加えることで、噛んだ瞬間にサクッと弾けるような軽やかさが生まれます。ナポリが「生地を味わう」のに対し、ローマは「具材と軽さを楽しむ」スタイルといえます。

この食感の差は、生地に含まれる水分の量や配合の違いから生まれます。ナポリ風は水分量が多くて柔らかく、ローマ風はオイルの効果でサクサクに仕上がります。どちらも独自の製法が守られており、その違いこそがイタリア各地の食文化の豊かさを象徴しています。

焼き方と温度で香りが変わる

焼き上げの環境も、両者の個性を形作る重要な要素です。ナポリピザは、約400度から500度という超高温の薪窯で、わずか60秒から90秒という短時間で一気に焼き上げます。この急激な加熱によって生地の中の水分が瞬時に蒸発し、独特の「もちもち感」と、表面の香ばしい焦げ(レオパード・スポット)が生まれます。

一方のローマピザは、約250度から300度の電気窯やガス窯で、数分かけてじっくりと焼き上げます。比較的低い温度で時間をかけて水分を飛ばすことで、生地が芯まで乾燥し、スナックのような軽快な歯ごたえになります。香ばしさの種類も異なり、ローマピザはじっくり焼けたビスケットのような香りが漂います。

薪の煙によるほのかな燻製香が魅力のナポリピザか、均一に加熱されたクリアな香ばしさのローマピザか。焼き方の違いによる「香りの変化」を意識してみると、ピザを食べる際の満足度がさらに一段上がります。

具材ののせ方で味の印象が変わる

生地に乗せる具材のバランスにも違いが見られます。ナポリピザは、生地の存在感が強いため、具材はシンプルにまとめられることが多いです。代表的なマルゲリータのように、トマトソース、モッツァレラチーズ、バジル、オリーブオイルのみという構成で、素材の鮮度と生地との調和を重視します。

ローマピザは、生地が薄くて丈夫なため、多種多様な具材をたっぷり乗せても生地が負けません。野菜やハム、スパイスなどを贅沢に使い、端から端まで具材が広がっているのが特徴です。生地がクリスピーな分、濃厚なソースや塩気の効いたチーズとも相性が良く、ワインやお酒のおつまみとしても非常に満足感が高い仕上がりになります。

具材の水分が生地に馴染み、中心部がトロリとした状態を楽しむナポリ風に対し、ローマ風は最後まで具材の食感を損なわない構成になっています。その日の食欲や合わせる飲み物によって使い分けるのがスマートな楽しみ方です。

食べ方とサイズ感にも違いがある

伝統的な食べ方にもそれぞれの文化が現れています。ナポリピザは、一般的に一人一枚をナイフとフォークで切り分けながら食べるのがマナーとされています。中心部が非常に柔らかく水分が多いため、手で持つと垂れ下がってしまうからです。一枚でしっかりとお腹を満たすメインディッシュとしての立ち位置です。

対してローマピザは、生地が硬くてしっかりしているため、手で持ち上げても形が崩れません。一切れずつ手で持ってカジュアルに食べるスタイルが一般的です。レストランで提供される円形のピザは、ナポリよりもさらに大きく、直径40cmに達することもありますが、生地が薄いため一人でも意外と完食できてしまいます。

また、ローマでは長方形の生地を切り売りする「ピッツァ・アル・タリア」という文化も盛んです。歩きながらでも食べられる軽食としての側面も持ち合わせています。フォーマルな食事ならナポリ、友人とのカジュアルなシェアならローマというように、シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。

ナポリとローマを食べ比べできるおすすめ8選

本格的なナポリ風・ローマ風をご自宅で楽しむための、おすすめ商品と道具をご紹介します。

冷凍ナポリピザ(マルゲリータ系)

本格的な薪窯で焼かれたナポリピザを急速冷凍。自宅のトースターで焼くだけで、本場さながらの「もちもち感」が復活します。

項目内容
商品名PIZZA REVO (ピザレボ) 極マルゲリータ
特徴福岡の薪窯で焼き上げた本格ナポリスタイル
楽しみ方高温で短時間焼き、生地の弾力を味わう
公式サイトPIZZA REVO公式サイト

冷凍ローマピザ(クリスピー系)

薄焼きのミラノ・ローマスタイルを追求した冷凍ピザです。サクサクした軽い食感が特徴で、おつまみにも最適です。

項目内容
商品名薪窯ナポリピザ フォンターナ ミラノ風ピザ
特徴厳選された具材とクリスピーな薄型生地
楽しみ方じっくり焼いて、生地のカリカリ感を引き出す
公式サイト薪窯ナポリピザ フォンターナ

ピザ生地ミックス(ナポリ風タイプ)

水を混ぜてこねるだけで、手軽にナポリ風のもちもち生地が作れるミックス粉です。発酵のバランスが良く、初心者でも失敗が少ない製品です。

項目内容
商品名昭和産業 ナポリ風ピザ粉
特徴外はカリッと、中はもちもちに仕上がる
楽しみ方手で伸ばして縁をふっくらと成形する
公式サイト昭和産業 公式サイト

ピザ生地ミックス(ローマ風タイプ)

麺棒で薄く伸ばしやすいように調整された、クリスピータイプ専用のミックス粉です。サクサクした食感を目指すならこちらがおすすめです。

項目内容
商品名ニップン クリスピーピザミックス
特徴オリーブオイルとの相性が良く、薄く伸びやすい
楽しみ方麺棒を使って極限まで薄く広げて焼く
公式サイトニップン 公式サイト

ピザ用小麦粉(00粉)

プロも使用するイタリア産の最高級小麦粉です。ナポリピザ特有の風味と伸び、弾力を出すためには欠かせない粉です。

項目内容
商品名カプート サッコブルー (00粉)
特徴ナポリピザ協会認定の定番ブランド
楽しみ方本格的な手ごね生地に挑戦したいときに
公式サイトアンティモ・カプート (輸入元サイト)

ピザストーン(オーブン用)

家庭用オーブンの予熱でしっかり熱を蓄え、生地の水分を適度に吸収します。これがあるだけで、焼き上がりの香ばしさが劇的に変わります。

項目内容
商品名デロンギ ピザストーン
特徴セラミック製で余分な水分を吸い取る
楽しみ方オーブンで予熱してからピザを載せる
公式サイトデロンギ・ジャパン 公式サイト

ピザピール(取り出し用)

熱いオーブンや窯から安全にピザを出し入れするための道具です。本格的な雰囲気を演出でき、生地が崩れるのを防ぎます。

項目内容
商品名TKG ステンレス ピザピール
特徴サビに強く、薄くて滑り込みやすい
楽しみ方伸ばした生地を載せて、そのまま滑らせる
公式サイト遠藤商事公式サイト

ピザカッター(ホイールタイプ)

ピザをスムーズに切り分けるための専用カッターです。クリスピーなローマピザも、力を入れずにきれいにカットできます。

項目内容
商品名OXO (オクソー) ピザカッター
特徴握りやすく、大きなホイールで切れ味抜群
楽しみ方焼き上がり直後に一気に切り分ける
公式サイトOXO 公式サイト

ナポリ派かローマ派かが決まる選び方と楽しみ方

ナポリの「もちもち」とローマの「カリカリ」。どちらが良いという正解はなく、その日の気分やシチュエーションによって使い分けるのがイタリアンスタイルの醍醐味です。それぞれの特性を活かした楽しみ方をご紹介します。

もちもちが好きならナポリが合いやすい

焼きたてのパンのような、ふっくらとした「もちもち感」を重視するなら、ナポリピザが一番の選択肢です。噛むたびに小麦の甘みが広がり、耳の部分までしっかりと味わい深いのがナポリ風の良さです。特にお子様や、食事としての満足感を求める方には、このボリューム感が喜ばれます。

また、ナポリピザはシンプルな素材の味を活かすため、良質なモッツァレラチーズやトマトソースの風味をダイレクトに感じたいときにも最適です。もちもちの生地がトマトの水分を吸ってジューシーになった一体感は、ナポリ派にはたまらない魅力といえます。

具材が控えめな分、一枚ごとの素材のクオリティが試されるのもナポリ風の面白さです。オリーブオイルの香りがふわっと立ち上がる瞬間を逃さず、ぜひ熱々のうちに贅沢に頬張ってみてください。

カリッと食感ならローマが満足しやすい

スナックのような軽快な歯ごたえを好む方や、お酒と一緒にピザを楽しみたい方には、ローマピザがおすすめです。生地が極限まで薄いため、何枚でも食べられそうな軽やかさがあり、胃に重たく残りにくいのがメリットです。サクサクとした食感は、具材の味を際立たせ、噛む楽しさを倍増させてくれます。

パーティーなどで数人でシェアして、いろいろな種類の具材を少しずつ味わいたいシーンでも、薄くて食べやすいローマ風は重宝されます。また、少し冷めてもクリスピーさが続くため、ゆっくりとおしゃべりを楽しみながらつまむのにも適しています。

生地にオリーブオイルが練り込まれているため、香ばしさの中にコクがあり、サラミや生ハムといった塩気の効いたトッピングとの相性も抜群です。カリッとした生地が喉越しを良くし、ビールや冷えた白ワインが進むこと間違いありません。

家のオーブンならローマ寄りが作りやすい

自宅でピザを手作りする場合、実はローマ風の方が再現しやすいという側面があります。ナポリピザは400度以上の超高温が必要ですが、一般的な家庭用オーブンの最高温度は250度から300度程度であることが多いからです。この温度帯は、じっくり水分を飛ばして焼くローマピザの適正温度に近いため、家庭でも理想に近い「カリカリ感」を出すことができます。

生地を麺棒で薄く伸ばす工程も、手で伸ばす技術が必要なナポリ風より失敗が少なく、初心者でも均一な厚さに仕上げやすいのが利点です。打ち粉を使いながら、とにかく薄く広げることを意識すれば、オーブンでも十分にお店のようなクリスピーさが再現できます。

市販のピザストーンを併用すれば、下からの熱が効率よく伝わり、より本格的な仕上がりになります。家庭用オーブンの限界を逆手に取って、最高のローマ風を目指してみるのも手作りの楽しみの一つです。

具材の組み合わせで再現度が上がる

本場の味に近づけるためには、具材の選び方も大切です。ナポリ風を目指すなら、水分の多いフレッシュなモッツァレラチーズを使い、焼き上がりにフレッシュバジルを散らすのがポイントです。ソースは完熟トマトのホール缶を手で潰しただけのシンプルなものが、生地の旨味を引き立てます。

対してローマ風なら、水分を抑えたシュレッドタイプのチーズを使い、乾燥ハーブ(オレガノなど)をソースに混ぜると、香ばしさが強調されます。生地が薄いため、具材の水分を極力少なくするのが成功の秘訣です。キノコやピーマンなど、加熱すると水が出る野菜はあらかじめ素焼きにしておく工夫も効果的です。

生地の特性に合わせたトッピングを意識することで、自宅のピザが各段に本格的なイタリアの味へと進化します。それぞれの生地の「弱点」を補い、「長所」を伸ばす具材選びをぜひ試してみてください。

ナポリピザとローマピザの違いを知ると注文も手作りも楽しくなる

ナポリピザとローマピザの違いを知ることは、単なる知識以上の喜びを食卓にもたらしてくれます。生地の厚みや焼き方の違いを意識するだけで、レストランのメニューを見る目も変わり、自分の好みをより明確に伝えられるようになります。

今日は生地をしっかり味わいたいからナポリ、いろいろな具材を楽しみながら軽く食べたいからローマ。そんな贅沢な使い分けができるようになれば、あなたも立派なピザ通です。今回ご紹介したそれぞれの魅力をヒントに、ぜひお気に入りの一枚を見つけてください。

焼きたての香ばしい香りが広がる食卓は、どんな時も最高の笑顔を運んできてくれるはずです。注文するときも、自分でこねて焼くときも、その「違い」がもたらす最高の美味しさを存分に堪能しましょう。

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この記事を書いた人

パスタが大好きで、トマトの香りだけで気分が上がってしまいます。麺の太さや形でソースのからみ方など、いかにおいしいパスタにするか、究極のパスタづくりを研究しています。みなさんに「なんだかパスタが食べたくなってきた!」と思ってもらえるよう、パスタやイタリアンの魅力が伝わる発信をしていきます。

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