韓国のSNSから火が付き、今や日本でもカフェやレストランの定番メニューとなった「ロゼパスタ」。バラの花のような明るいピンク色が美しく、トマトの旨みとクリームのコク、さらにピリッとした辛味が絶妙にマッチした一皿です。今回は、その正体からお家で美味しく作るための秘訣まで詳しく解説します。
ロゼパスタとは「トマト×クリーム」に韓国風の旨辛を重ねたピンク色のパスタ
ロゼパスタは、イタリア料理の定番である「トマトクリームソース」を韓国流にアレンジした料理です。もともとはトマトと生クリームを混ぜたものを指していましたが、韓国のトレンドによってコチュジャンや唐辛子を加え、少し刺激的に仕上げるスタイルが主流となりました。
ロゼはソースの色合いから来た呼び名
「ロゼ」という言葉はフランス語で「バラ色」や「ピンク色」を意味します。ワインのロゼと同じように、その鮮やかで美しいソースの色合いからこの名前が付けられました。真っ赤なトマトソースに真っ白な生クリームや牛乳を加えることで、食欲をそそる柔らかなピンク色のグラデーションが生まれます。
この見た目の華やかさは、SNSでの写真映えを重視する若い世代を中心に大きな支持を集めました。しかし、人気の秘密は見た目だけではありません。トマトの自然な酸味とクリームのまろやかさが溶け合うことで、飽きのこない深い味わいが生まれるのです。
最近ではパスタだけでなく、「ロゼトッポギ」や「ロゼラーメン」といったバリエーションも増えており、ロゼ色のソース自体が一つのジャンルとして確立されています。イタリアンの伝統と韓国の感性が融合した、まさにハイブリッドな食文化を象徴する呼び名と言えます。
味はまろやかさとピリ辛が同居しやすい
ロゼパスタの最大の魅力は、口に入れた瞬間に広がる「クリーミーさ」と、後から追いかけてくる「ピリッとした辛さ」のギャップです。生クリームや牛乳がベースとなっているため、最初は非常にマイルドでリッチな口当たりを感じますが、隠し味のコチュジャンや粉唐辛子が全体の味を引き締めてくれます。
乳製品に含まれる脂肪分には、唐辛子の強い刺激を和らげる働きがあります。そのため、辛いものが少し苦手な方でも「ロゼなら美味しく食べられる」というケースが多いのも特徴です。辛味とまろやかさが互いを引き立て合い、後を引く美味しさを生み出しています。
また、単に辛いだけでなく、コチュジャン特有の「甘み」や「コク」が加わることで、味に厚みが生まれます。日本の一般的なトマトクリームパスタと比較すると、よりパンチが効いていて、ガッツリとした満足感を得られるのがロゼパスタならではの個性です。
具材はベーコンや海老が相性が良い
ソースが濃厚で主張が強いため、合わせる具材もしっかりとした旨みを持つものが選ばれます。特に人気なのがベーコンやソーセージです。燻製の香りと肉の脂がソースに溶け出し、コチュジャンの風味と合わさることで、より一層深みのある味わいへと進化します。
シーフード系であれば、海老やイカが定番です。海老のプリッとした食感と甘みは、濃厚なロゼソースと非常によく合います。また、ソースをたっぷり吸い込みやすい玉ねぎやマッシュルーム、ブロッコリーなどの野菜を加えることで、彩りと栄養バランスが整い、最後まで飽きずに楽しむことができます。
具材を炒める際に、ニンニクを少し多めに使うのも美味しく仕上げるコツです。韓国風の味付けはニンニクの香りと相性が良いため、具材の旨みをさらに引き立ててくれます。ボリュームを出したいときは厚切りのベーコンを、上品に仕上げたいときはシーフードを中心に選ぶなど、その日の気分でアレンジが効くのも嬉しいポイントです。
トマトクリームとの違いは辛味の有無で分かれやすい
「トマトクリームパスタ」と「ロゼパスタ」は非常によく似ていますが、大きな違いは「辛味成分」と「旨みのベース」にあります。イタリアンの伝統的なトマトクリームは、トマトの酸味とクリームのまろやかさを活かした上品な味わいで、ハーブなどで香りを整えるのが一般的です。
対して韓国風のロゼパスタは、コチュジャン、粉唐辛子、あるいは牛肉ダシの素(ダシダ)などを使用して、しっかりとした「旨辛」な味付けを目指します。イタリア料理よりも、韓国料理らしいパンチと中毒性のある味に重きを置いているのが特徴です。
最近では、韓国での「ロゼ」の定義がさらに広がり、コチュジャンの代わりにカレー粉やチェダーチーズを加えた、より濃厚でスパイシーなタイプも登場しています。どちらもピンク色で似ていますが、一口食べればその刺激の違いに気づくはずです。
ロゼパスタを家で作りやすくするおすすめ商品
お家で本格的なロゼパスタを再現するには、ベースとなるソースや調味料選びが大切です。市販の便利なアイテムを活用して、手軽に韓国カフェ気分を味わいましょう。
清浄園(チョンジョンウォン)ロゼスパゲッティソース
韓国の食品メーカー「清浄園」から発売されている専用のパスタソースです。これ一つで味が決まるため、初心者の方にも非常におすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | トマト、クリーム、バジルの完璧なバランス。これ一つで本格派 |
| 内容量 | 600g(大容量でたっぷり使える) |
| 公式リンク | 大象ジャパン株式会社(清浄園) |
ロゼソース(韓国)レトルト・ボトルタイプ
パスタだけでなく、トッポギや炒め物にも使える万能なロゼソースが各社から登場しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品例 | オットギ ロゼパスタソース |
| 特徴 | コチュジャンの風味が効いたピリ辛仕立て |
| 備考 | カルディや韓国食品店で入手しやすい |
コチュジャン(甘辛の辛味付けに使いやすい)
ロゼパスタに欠かせない「旨辛」の核となるのがコチュジャンです。チューブタイプなら微調整も簡単です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | bibigo(ビビゴ)コチュジャン |
| 特徴 | 熟成された深みのある甘辛さ。使いやすいキャップ付き |
| 公式リンク | CJ FOODS JAPAN 公式サイト |
トマトペースト・トマト缶(色と旨みを足せる)
ソースの赤みを補うには、トマト成分の濃いペーストが便利です。少量でしっかりとしたトマトのコクをプラスできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | カゴメ トマトペースト |
| 特徴 | 6倍に濃縮されたトマトの旨みが凝縮。小分けパックが便利 |
| 公式リンク | カゴメ株式会社 公式サイト |
生クリーム・牛乳(クリーミーさを調整しやすい)
ロゼの「白」を担う乳製品です。濃厚にしたいなら生クリーム、あっさり仕上げたいなら牛乳を選びましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 森永 クッキングクリーム |
| 特徴 | 加熱しても分離しにくく、パスタ料理に最適 |
| 公式リンク | 森永乳業株式会社 公式サイト |
粉チーズ(パルメザン系)(コクの底上げに便利)
仕上げに加えるだけで、ソースにとろみとコクが生まれます。味のバランスを整える最後の決め手です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クラフト 100%パルメザンチーズ |
| 特徴 | 保存料不使用。濃厚な風味がロゼソースを引き立てる |
| 公式リンク | 森永乳業(クラフト)公式サイト |
にんにくペースト(香り付けが簡単になる)
炒め始めに欠かせないニンニクは、ペースト状なら手軽に使えます。韓国風には少し多めに入れるのがコツです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | S&B おろし生にんにく |
| 特徴 | 粗おろしで香りが強く、ロゼソースのパンチを強める |
| 公式リンク | エスビー食品株式会社 公式サイト |
ロゼパスタをおいしく作る作り方と味の整え方
ロゼパスタを自宅で作る際は、ソースを滑らかに仕上げ、辛味とコクのバランスを保つことが大切です。いくつかのポイントを押さえるだけで、お店のようなクオリティに仕上がります。
先に具材を炒めて香りを立てる
美味しいパスタ作りの基本は、最初の「炒め」にあります。まずはフライパンにオリーブオイルと多めの刻みニンニク(またはペースト)を入れ、弱火でじっくりと香りを引き出します。ニンニクが色づいてきたら、ベーコンや玉ねぎなどの具材を投入しましょう。ここで具材をしっかりと炒め、表面に焼き色を付けることで、ソース全体に深みのある旨みが移ります。
海老などの魚介類を使う場合は、火を通しすぎると硬くなってしまうため、一度表面を焼いて取り出しておき、最後にソースと合わせるのがおすすめです。具材から出た旨み成分がフライパンに残っている状態でソース作りへと移ることで、一体感のある味わいになります。この段階で軽く塩コショウをして、ベースの味を整えておきましょう。
トマト→クリームの順で混ぜると分離しにくい
ロゼソースを作る際、最も気を付けたいのが「ソースの分離」です。トマトの酸とクリームの脂肪分は、急激に混ぜたり高温で加熱しすぎたりすると分離しやすくなります。失敗を防ぐコツは、まずトマトソース(またはトマト缶やペースト)をフライパンに入れ、水分を少し飛ばすように加熱してから、弱火に落として生クリームや牛乳を加えることです。
少しずつ乳製品を加えながら木べらで優しく混ぜ合わせていくと、綺麗なピンク色の滑らかなソースになります。生クリームを使う場合は、沸騰させすぎないように注意してください。牛乳を使う場合は、少し小麦粉を具材と一緒に炒めておくと、とろみがついてソースが麺に絡みやすくなります。温度管理に気をつけるだけで、プロのようなツヤのあるロゼ色が完成します。
辛さはコチュジャンを少しずつ足して決める
ロゼパスタの肝となる辛味付けですが、コチュジャンはいきなり大量に入れないのが鉄則です。コチュジャンには粘度があり、味も濃いため、一度に入れると溶け残ったり、辛すぎて修正が効かなくなったりすることがあります。ソースがピンク色に整ったところで、小さじ1杯程度ずつ加えて味をみましょう。
より本格的な「韓国風」の刺激が欲しい場合は、粉唐辛子を併用するのも一つの手です。粉唐辛子はコチュジャンよりもストレートな辛味を加えることができます。逆に、お子様と一緒に食べる場合や辛さを控えめにしたい場合は、ケチャップを少量足して甘みを強調すると、より食べやすくなります。自分や家族にとっての「ちょうど良い旨辛」を、少しずつ探りながら調整してみてください。
仕上げにチーズと茹で汁で一体感を出す
パスタとソースを合わせる最終段階で、味と食感をワンランクアップさせるのが「チーズ」と「茹で汁」の活用です。茹であがったパスタをフライパンに入れたら、パスタの茹で汁を50mlほど加え、強火でサッと和えます。茹で汁に含まれるデンプン質が、ソースをパスタにしっかりと吸着させる役割を果たしてくれます。
最後に火を止めてから、粉チーズやスライスチーズを加えましょう。余熱でチーズを溶かすことで、ソースに濃厚なコクととろみが加わります。お皿に盛り付けた後、さらに追い粉チーズをかけたり、ブラックペッパーを散らしたりすれば、見た目も本格的になります。パスタの茹で時間は、ソースと和える時間を考慮して、指定の時間よりも1分ほど早めに引き上げる「アルデンテ」を意識すると、最高の状態で食卓に出すことができます。
ロゼパスタとはを知ると味の想像と作り方が一気に楽になる
ロゼパスタは、トマトの酸味、クリームのコク、そして韓国料理らしい辛味が三位一体となった、非常に満足感の高い料理です。名前の由来やトマトクリームとの違いを知ることで、自分が求める「理想の味」のイメージがより具体的になったのではないでしょうか。
特別な材料がなくても、コチュジャンとトマト、クリームがあればお家で簡単に再現できるのが魅力です。市販のソースを活用すれば、さらに手軽にバリエーションを広げることもできます。今回のポイントを参考に、ぜひあなた好みの「旨辛ロゼパスタ」を作って、華やかな食卓を楽しんでみてください。
